カニ目お遍路 素敵なカニ目を捜して


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修理を始めたころ、カニ目という道具があることを知った。

カニ目さえあれば、大抵のカメラは分解できると信じていた。

最初に手に入れたカニ目は、その店で一番小さな安価なもの。

帰宅してカメラをいじり始め早々に気が付いた。大きなものも必要じゃないか!

翌日また、そのお店で、先端ビット交換式の製品を購入!

少々高価で、その店のカニ目の中では一番高かった。

帰宅して、レンズに当て回す。

「ガリッ!」

カニ目は無残にも傷ついていた。合掌!

そのカメラには、ビットの厚さが薄すぎ、

また、カニ目レンチ自体の強度が無かったため歪んだのだ。

思わず疑問が浮かんだ。「カニ目ってこんなもの?」

結局、あちらこちらを探し回り、数種類のカニ目を使った結論は、

修理するカメラに合ったカニ目を使い分けるしかない。

また、無い場合は、自分で先端を加工して使うしかないということなのであった。


おすすめカニ目

安価で小型、一番最小に買ったもの。セルフタイマー等のカニ目に必要にして充分

現在、最強のカニ目。大きなハンドルでサイズ調整も簡単。

ビットの交換もイモねじが大きいので楽です。難点は、付属のポイントビット(針状のビット)が

少々太めなこと。削れば小型のカニ目にも使用できるが、

そのような用途には、前出のカニ目で充分。

金属製のカニ目。構造はシンプル。それがゆえに使いやすい。

強度は劣るが、先端の加工のしやすさでは、ぴか一。

マイカメラにマイカニ目を作るつもりならこれが良いと思う。

ビットの交換が可能だけれど、サイズ調整が超面倒! 

一度決まれば強度的にはかなり高いのだが……。

本来、時計修理用らしい。


ビットパーツが板状のものも2種類ほど使用したが、高価な割にあまり好きになれなかった。

なぜなら、ビットが歪むというか粘るという感じ。

力の入れ具合によって、カニ目を外れると跳ねるので、

その場合の被害甚大。要は注意して作業すればいいのだとは思うのだが……。

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